沖縄県の琉球料理担い手講座修了式が13日、那覇市の県学校給食会であり、諸見里真県文化観光スポーツ部長から第5期生15人に「琉球料理伝承人」の認証状が手渡された。2017年度に始まった講座で、伝承人は総数97人となった。

 講座は調理師や栄養士の実務経験、資格取得から10年以上の人を対象に9日から5日間、実習と座学を実施。30~60代の15人が琉球料理保存協会の講師らから宮廷料理や行事料理などの調理法、琉球・沖縄の食文化や風俗、習慣、年中行事などについて学んだ。

 那覇市立松川小学校に勤務する栄養士の金城実可子さん(36)は「だしのうま味を引き出す技を改めて学んだ。保存協会が推奨する毎月第3木曜日の琉球料理の日の学校給食に、生かしたい」と意気込んだ。

 保存協会の安次富順子理事長は「伝承人であることを忘れず、琉球料理が廃れないように、職場や日々の食生活の中で伝統的な琉球料理を広げ、伝えてほしい」と希望した。

 伝承人は今後、年3回のフォローアップ講座でさらに知識や技術を身につける予定。

 第5期伝承人は次の通り。(敬称略)

 石川喜則、伊良波真由美、上原進吾、川上明登、金城実可子、呉屋順子、今野史順、新垣利香、玉寄文子、知花江梨子、長堂美奈子、比嘉裕子、東恩納綾乃、本田直美、與古田美樹子

(編集局付・上間正敦)

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