北朝鮮による拉致被害者の家族からは自民党の新総裁に選出された石破茂氏に対し、日朝首脳会談の早期実現を求める声が上がった。
石破氏は、2002年4月に超党派の国会議員により発足した「拉致議連」の初代会長を務めた。拉致問題の解決に向け、東京と平壌に連絡事務所を設置するとの政策を掲げている。
横田めぐみさん(行方不明時13歳)の母早紀江さん(88)は27日、川崎市内で報道陣の取材に応じ、拉致問題について「すぐにでも、一番にやっていただきたい」と求めた。
連絡事務所の設置について、被害者家族らからは、北朝鮮の交渉引き延ばしに乗ることになり、解決につながらないとの意見がある。早紀江さんも「変な方向に行くのではないか」と懸念を示した。
めぐみさんの弟で、拉致被害者家族会代表の横田拓也さん(56)は「家族会が絶対に譲れない全拉致被害者の即時一括帰国という方針を貫いてほしい」とコメントした。【木下翔太郎】
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