サンマ豊漁に沸く北海道根室市では、10月6日まで恒例の「さんま祭り」が開かれました。一方、その近くで初めて開催されたのが「サウナまつり」。サンマに続く名物になるのか、取材しました。
「根室さんま祭り」5年ぶりのフル開催
「ヨイショー!!」
サンマ!サンマ!サンマ!
10月5日と6日の2日間、開かれた「根室さんま祭り」。
サンマの水揚げ量日本一を誇る北海道根室市。ここ数年はコロナ禍や悪天候もあり、1日のみの開催が続き、2日間のフル開催は5年ぶり。
市によりますと、2万人以上の来場客で賑わいました。
「鮮度抜群のサンマだよ、たくさん食べてね!」
200円で箸とトレーを購入すれば、サンマが食べ放題です。
長さ約50メートルの焼き台で炭火でサンマを焼いて、いただきます。なかには道具を持ち込む、気合の入った人も。
「(サンマまつりは)初めて来ました。自分の家で普段から使っている(道具)。きれいに焼けていればいいと思います」(札幌から)
大根おろしをもらえば出来上がり。焼きたてのお味は?
「炭火で焼いた身はふっくら、脂もジューシーです」(沼田海征記者)
「(Q:お味はどうですか?)おいしい」
「去年は8匹食べたので、今年はもうちょっと、10匹くらい」(札幌から)
盛り上がりを見せていたのはサンマのつかみ取り大会。
氷水に手を入れて、勢いよくサンマをかごの中へ。
「楽しかったです。焼いて塩かけて、ゆずポン酢で食べたい」(つかみ取りの参加者)
“サウナ伝来の地”で熱気あふれるサウナイベント
しかし、秋の根室はそれだけじゃない!
サンマまつりに続く新名物をつくる動きが。
「熱いイベントはサンマだけではありません。さんま祭りと同時開催で、サウナのイベントも行われています!」(沼田記者)
「さんま祭り」の会場からほど近い場所で開かれたのは「根室サウナ祭り」。
なぜ根室でサウナ?実はサウナ伝来の地とされているからです。
1792年、ロシアのアダム・ラクスマンを乗せた帆船「エカテリーナ号」が根室港の弁天島に停泊。根室で暮らした際にサウナを伝えたといいます。
会場にはテントサウナ3基を設置。訪れた「サウナー」は、熱したサウナストーンに水をかけ蒸気を発生させるロウリュで汗を流していました。
「うわ~つめて~」
「いいですね、海が見えるのが開放的で気持ちいい」(いずれも参加者)
仕事仲間だという2人組の参加者。ミャンマー人のこちらの男性はサウナ初挑戦です。
「汗めっちゃかくから、水風呂入って外気浴かな」「もっと水をかけてあおいだら蒸気が上がる」(”サウナー”の先輩)
サウナ好きの同僚からレクチャーを受けて、水風呂へ。
「これはもう最高!」(”サウナー”の先輩)
「ああ~寒い!」(サウナ初体験ミャンマー人の男性)
2人は弁天島を望む「ととのいスポット」へ外気浴に。
「ここはいいわ」「今度、根室のサウナ行ってみる?」(”サウナー”の先輩)
「行ってみますか!」(ミャンマー人の男性)
「根室がサウナ伝来のマチとしてどんどん人を呼んで、サウナで町おこしをして、活気あふれる街にしていければいいな」(根室市地域おこし協力隊 高橋竜太さん)
秋空の下で楽しむサンマとサウナ。多くの人が根室の魅力ですっかり「ととのった」2日間となりました。
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