部下への「殺すぞ」発言がパワハラと認定され、事実上の更迭が決まった京都府警の白井利明本部長(56)が11日、京都市上京区の府警本部で離任に伴う記者会見を開いた。「私の言動で職員の士気を低下させ組織の信頼を毀損してしまった。大変申し訳ございませんでした」と頭を下げて謝罪した。
問題の暴言以外にも、在任中の言動に多くの指摘が上がっていることに対し「さまざまな発言があることについて真摯に受け止めている」とした。府警の新体制について問われると「私から申し上げられることはない。ただ、こういったハラスメントがなくなり、良好な勤務環境が保持される組織であり続けてほしい」と話した。
警察庁によると、白井本部長は8月、部下の職員から施策の進捗について説明を受けた際、内容に不満を示し「殺すぞ」と発言。また同月、この職員の所属部門に言及する機会があり「(部門に)殺すぞと伝えておけ」と述べた。発言の相手は別の部門に所属する部下3人だった。
警察庁はこうした言動がパワハラに当たるとして長官訓戒の処分とし、今月14日付で長官官房付に異動させることを決めた。〔共同〕
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