横浜市青葉区の住宅で住人の後藤寛治さん(75)が殺害され現金が奪われた事件で、容疑者らが後藤さんのキャッシュカードを使い、付近のコンビニATMから現金を引き出そうとしていたことが24日、捜査関係者への取材で分かった。後藤さんは複数箇所を骨折しており、神奈川県警は、暗証番号を聞き出そうと鈍器で激しく体を殴ったとみて捜査を進める。
強盗殺人容疑で逮捕された自称個人事業主の宝田真月容疑者(22)は「実行役は自分を含め3人」と説明している。捜査関係者によると、このうち1人が現場を離れ、後藤さんから奪ったカードで現金を引き出そうとしたが、失敗した。
宝田容疑者は、SNSで合法な仕事に見せかけた「ホワイト案件」などという投稿を見つけ、「事件数日前に初めて応募した」と話している。「事件後は闇バイトをやめようと思った」という趣旨の供述もしているという。
県警は、事件に使用されたとみられる宝田容疑者の車を押収。他の2人とは当日まで面識がなく、青葉区内で車に乗せたと話している。
首都圏で相次ぐ強盗事件を受けて設置された警視庁と埼玉、千葉、神奈川の3県警の合同捜査本部は指示役の割り出しを急ぐ。〔共同〕
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