「うたた往時のなつかしや」=鹿児島県提供

 鹿児島県は、鹿児島三大行事で戦国武将・島津義弘の関ケ原の戦いでの苦闘をしのぶ伝統行事「妙円寺詣(まい)り」を題材にしたスマートフォン向けゲームアプリ「うたた往時(おうじ)のなつかしや」を制作、配信している。行事の舞台となる同県日置市や鹿児島市の歴史や観光地に関心を持ってもらう狙いがある。

 妙円寺詣りは、義弘が関ケ原の戦いで敵陣突破し薩摩まで帰還した労苦をしのび、江戸時代に薩摩藩士らが日置市にある義弘の菩提(ぼだい)寺まで歩いて参拝したのが由来とされる。

 ゲームは県鹿児島地域振興局と管内自治体(鹿児島市、日置市、いちき串木野市、三島村、十島村)の若手職員でつくるワーキンググループが発案し、鹿児島市のゲーム開発会社に委託し制作した。

 ゲームは、女子高生(主人公)が戦国時代にタイムスリップするという設定。義弘らと協力し出陣(バトル)する。仲間のキャラクターをレベルアップするため、鹿児島地域の歴史や観光の座学(クイズ)に挑み、学ぶことができる。また、イベントや観光の情報にもアクセスできる。

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