ローツェが11日発表した2024年3〜8月期の連結決算は、純利益が前年同期比61%増の158億円だった。同時期では過去最高益となる。生成AI(人工知能)向けなど世界的な半導体の需要増で、半導体ウエハーの搬送装置が好調だった。中国による独自の半導体サプライチェーン(供給網)の構築も追い風になり、同国向けの売上高が2倍以上になった。

売上高は47%増の602億円、営業利益は72%増の171億円だった。生成AIやデータセンター向けに半導体需要が回復しており、ローツェの半導体製造ロボの販売も増えた。ベトナムに新工場を設けて需要増に対応する。

地域別には中国向けが2.6倍になった。同国政府が半導体供給網の構築をめざすなか半導体投資が活発化している。売上高に占める割合は前年同期から20ポイント近く上昇して42%となり、前年同期に最も高い比率を占めた米国向け(25%)を上回っている。

25年2月期通期の業績予想は据え置いた。売上高は前期比30%増の1207億円、純利益は前期比17%増の229億円を見込む。

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