半導体ウエハー搬送装置を手掛けるローツェは11日、ベトナムに新工場を設けると発表した。同国に最大の生産拠点を持っており、半導体製造装置用ロボットの生産能力を2倍に引き上げるため3億3000万ドル(約490億円)を投じる。生成AI(人工知能)向けなど世界的な半導体需要の高まりに対応する。
ベトナム子会社のローツェ・ロボテックは北部のハイフォン市に拠点を置き、半導体製造ロボやモーター制御機器などを手がける。新工場は現在の工場と同じ工業団地で2025年半ばから32年にかけて建設する。
新工場の土地は23万8300平方メートルで、延べ床面積は18万平方メートルとなる。段階的に稼働を始め、第1期は27年春ごろの完成を目指す。需要に応じて増設する。
半導体需要は生成AIやデータセンター向けに増加している。中国が独自のサプライチェーン(供給網)の構築を目指して積極的な投資を進めており、ローツェの販売も伸びている。
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