九州経済産業局は16日、九州の8月のIC(集積回路)生産金額が前月比14.9%増の1318億5500万円となり、比較可能な1985年1月以降、単月として過去最高になったと発表した。記録更新は2000年11月以来23年9カ月ぶり。高付加価値化が進み、単価が上がったことが寄与した。
24年1〜8月の累計生産額は8234億円で、23年同期の6910億円を上回った。通年でも前年を上回る可能性もある。九州経産局の星野光明局長は「半導体製造装置も好調だ。九州をあげて半導体が盛り上がっていることを裏打ちする数字だ」と評価した。
同日発表した8月の九州の鉱工業生産指数(2020年=100、季節調整済み)は、前月比0.4%高い103.6だった。上昇は3カ月ぶり。半導体製造装置やICの受注が好調だった一方、8月末の台風10号の影響で九州の自動車工場が稼働停止したことが響いた。全体の基調判断は据え置き、2カ月連続で「足踏みをしている」とした。
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