宇宙航空研究開発機構(JAXA)は22日、昨年2月に宇宙飛行士候補に選抜され、訓練を受けていた諏訪理さん(47)と米田あゆさん(29)の男女2人を21日付で正式に飛行士と認定したと発表した。今後は米国を拠点に訓練を積み、宇宙に行く任務決定を待つ。米国主導の国際月探査「アルテミス計画」で、月面に降り立つ任務への関与も期待される。
諏訪さんは東京生まれ、茨城県つくば市育ちで、世界銀行の上級防災専門官を務めていた。米田さんは東京生まれ、京都市育ちで、日本赤十字社医療センターに所属していた外科医。選抜後にJAXAに入り、航空機操縦や宇宙での健康管理、電気工学など基本的な知識や技能を得る基礎訓練を重ねてきた。
今後は米航空宇宙局のジョンソン宇宙センターを拠点に、飛行士としての知識や技能を高める訓練に参加する。2人は23日に東京都内で記者会見を開いて抱負を語る。
宇宙飛行士の認定は2011年の油井亀美也さん、大西卓哉さん、金井宣茂さんの3人以来で、JAXAに所属する現役の宇宙飛行士は計7人になった。(共同)
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