高速道路を走っていると「工事をしている箇所が多いな」と感じ方もいるのではないだろうか。一体なぜ、工事が相次いでいるのか。そこには交通量、そして大型車の走行台数の増加などにより、橋を支える床版が劣化している現状があった。工事現場を取材した。
高速道路で行われている数多くの工事
車での快適な移動を支えてくれている高速道路。しかし、その高速道路では今、多くの場所で工事が進められている。
この記事の画像(10枚)新潟県外のドライバーもその現状について感じているようで、「すごくいっぱい規制がある」「きょうも来るとき、ずっと工事をしていたが、しょうがないと思う。だから、気を付けて運転している」「仕方ないというか、必要なことだと思うので。やらないと壊れて通れなくなる」などの声が聞かれた。
工事の正体は…“床版”の取り替え作業
一体、高速道路で何が起きているのか…関越自動車道の湯沢インターチェンジと水上インターチェンジの間にかかる阿能川橋で行われている工事現場を見せてもらった。
NEXCO東日本新潟支社湯沢管理事務所の三上尚人改良担当課長は「こちらでは床版の取り替えを行っている」と説明した。
橋を通行する自動車などを直接支える床版を取り替える作業が行われていたのだ。
交通量、そして大型車の走行台数の増加などにより、劣化が進む床版。今後、工事が行われる予定の別の橋でも床版の劣化が見られた。
三上さんは「路面から浸透した水が鉄筋に付着してさびてくる。さびてきた鉄筋が膨張するとコンクリートが持たなくなって、ボロボロになってはがれ落ちてしまう」とその状況について説明する。
こうした状況が進行すると、路面に穴があいてしまう恐れも出るため、NEXCO東日本では、床版の取り換え工事を進めているのだ。
初採用の工法で工期は大幅に短縮!
できるだけ工期を短縮するために、こちらの工事現場では初めての工法が採用されていた。
従来のクレーンを使った工法では、床版を撤去してから新たな床版を設置していたが、今回採用された工法ではこれを同時に実施!工期の大幅な短縮が可能になったという。
さらに新たな設置される床版は防水対策を施し、耐久性も向上。工事を通して「100年持つ橋」を目指すという。
工事現場では、最新の技術や知識を用いて安心・安全な高速道路を後世に残すための努力が続けられていた。
(NST新潟総合テレビ)
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