脱炭素社会の実現に向けて、通信キャリア大手の「NTTドコモ」などが太陽光発電の供給効率アップを目指して長崎市で実証実験を始めます。

「長崎モデル」としての展開に期待が寄せられています。

実証実験を行うのは、NTTドコモと長崎総合科学大学、NTTデバイスクロステクノロジの三者です。

2026年度までの3年間、太陽光パネルで発電した電力を携帯電話の基地局に効率よく供給するための技術開発などにあたります。

CO2やコスト削減にもつながると期待されていて、脱炭素社会の実現に向けた環境省の事業の採択を受けています。

NTTデバイスクロステクノロジ 児玉聡 社長
「再生可能エネルギーなどで生み出したエネルギーがあっても、途中損失してお届けできなくなるとその分コストが跳ね上がったりする。実証してみないと分からないが、電力損失が半減するような大きな期待ができる電源の将来のシステムをつくることができるのではないか」

実証実験に使う太陽光パネルは125枚で、2026年夏までに長崎総合科学大学のキャンパスに設置する予定です。

長崎総合科学大学 黒川不二雄 学長
「2027年3月にはこのシステムが出来上がり、その隣には新学部のキャンパス(の建物)が建っている。彼ら(学生たち)が将来こういう道に進みたいと思ってくれるのでは」

長崎市は二酸化炭素など温室効果ガスの排出量実質ゼロを目指すゼロカーボンシティの実現に向けて、市内の事業者などを対象に、事業のさらなる拡大に向けた情報共有などを行う考えです。

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