元日の地震の影響などで存続の危機に直面している石川県の海女漁。先日、輪島市の海女さんなどが佐渡市を訪れ、自然災害や海の環境をともに乗り越えようと交流しました。
「来年、海女漁ができるのか心配」12月7日、佐渡市で開かれたシンポジウムでこう訴えたのは、輪島市の海女さんたち。
輪島市では、能登半島地震で海底が隆起し、ワカメが死滅。9月の豪雨では、大木などが海に流れ込みました。
一方、佐渡市からは、海藻類の不漁やカキの食害といった課題が報告されました。
海女漁存続の危機に直面する輪島市の海女さんたちですが、シンポジウムに先立ち行われた、海藻の食文化を紹介し合う交流会では笑顔が!
【輪島の海女】
「酒かすで体が温まるので、漁師町の定番料理」
輪島市の海女さんたちが振る舞ったのは、たっぷりの海藻や酒かすなどが入った味噌汁。
【佐渡地域振興局 樋口敬人 技師】
「海藻が新鮮でおいしい」
佐渡からは「いごねり」や、海藻の「アラメ」の煮物などを紹介。
【輪島の海女】
「初めて食べた」
【新潟大学 豊田光世 教授】
「みんなで海がどういう状態なのか知って、関心を持って、何かできることがないかを考える機会にしたい」
【輪島の海女漁保存振興会 門木奈津希 会長】
「遠くから心配してもらって本当にありがたく思う。また頑張ろうと思うので、佐渡に来られてよかった」
交流会のあとにはワカメの養殖を視察した海女さんたち。
同じ海でつながる佐渡と輪島。災害や自然環境の変化を乗り越える決意をともにしました。
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