日本のメーカーの衣類などを北朝鮮に不正に輸出した疑いで、85歳の男が書類送検されました。
■下着などを北朝鮮に輸出した疑い
札幌市に住む無職の男(85)は5年前、国の許可を得ずに日本メーカーの下着などおよそ200点・43万円相当を北朝鮮に輸出した疑いがもたれています。
■北朝鮮のIT技術者が大阪在住のモンゴル人になりすまし
警察によると男は、衣類などを北朝鮮と国境を接する中国の吉林省に発送し、協力者が北朝鮮に持ち込んでいたとみられます。
北朝鮮のIT技術者が大阪府に住むモンゴル国籍の女性になりすまして、仕事を受注し、男は、この収益を衣類の購入にあてていました。
男は過去に北朝鮮で水産加工会社を経営していて調べに対し「北朝鮮との貿易再開に向けて関係の維持が目的」などと容疑を認めています。
■北朝鮮ミサイルの資金源になっている可能性 国内企業に注意呼びかけ
制裁逃れなどを目的として、北朝鮮のIT技術者が身分を装い国外企業から請け負って得た報酬がミサイルなどの資金源に利用されている疑いがあるとして、警察庁などはことし3月、国内の企業に初めて注意を呼びかけています。
男はこれまでに、同様の手口で40から50回ほど不正輸出に関与した可能性もあるということで、警察は余罪についても捜査しています。
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