北海道電力傘下の北海電工は28日、2025年3月期の連結純利益が前期比5%増の21億円になりそうだと発表した。従来予想は30%減の14億円で、一転して増益となる。北海道千歳市で進むラピダスの工場建設に関連した電気設備工事の受注増が寄与し、利益を押し上げる。3期ぶりの増収増益で、純利益は最高を見込む。
売上高は10%増の660億円となる見通しだ。従来予想は5%増の634億円だったが26億円上振れする。再生可能エネルギー関連など、工事全般で売上高が伸びる。
売上高の増加に伴い、営業利益と経常利益も減益予想から一転して増益となる。営業益は7%増の30億円、経常益は7%増の32億円を見込む。従来予想からそれぞれ10億円上方修正し、最高となる。
最先端半導体の量産を目指すラピダスは25年4月の試作ライン稼働を目指す。第1工場の建設工事は9月中旬時点で進捗率が5割を超えており設備工事も進む。北海電工の山田克洋常務執行役員は「今後は屋内配線の工事も進む。受注できれば業績にプラス要因となる」と話す。札幌での再開発など道内の工事は増加傾向で「今後は人員などキャパシティーが課題となる可能性もある」とみる。
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